漢方外来を受診される人は多種多様です
「病院に行くほどではないけれど楽になりたい」
「不調があるのに、どこの病院、いろいろな科を受診しても異常なしと言われた」
自分の不調を自分の言葉で説明できる人もいれば、
言語化できない方もいます。
漢方医学の問診は、訴える症状を詳しくお聞きした後、
子供の頃からの体質(女性なら特に月経に関して)
家族関係、職場関係などについてもお尋ねします。
次に漢方医学的診察をします。
脈の様子(脈診)
舌の様子(舌診)
お腹の緊張度などを見ながら(腹診)、
問診では聞き出せなかった情報を取ります。
「冷え性ですね?」とか「足はむくみやすいですね?」など
そして、、、、、
「家庭の中で、育児や介護、職場での人間関係に問題がありませんか?
そのようなサインがお身体に出ているのですが、、、、、」
とお伝えすることも多くあります。
患者さんの中には、しばらく黙って後、涙が溢れてくる方がいます。
誰かに話しても解決するはずはない、と諦め、耐えている人が多いんです。
そのような方の心身は、<まるで鎧>のように固めている感じが診察でわかります。
このような状態では、胃腸は健やかに動きません。
気持ちも安定しません。
漢方薬では、その方の家庭や職場の環境を変えることはできません。
しかし、体力的、精神的ストレスで気(エネルギー)を消耗しているのを改善することはできます。
エネルギー(気)が充実してくると、
身体の不調を自分の力で調節できたり、
ストレス発散が上手くできるようになったりすることが期待できます。
是非、漢方外来、漢方クリニックの扉を叩いてくださいね。
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