私が漢方専門医の認定を受けて間もなく
40代前半の男性が漢方外来を訪れました
2年前から足の裏の痺れが取れないんです
何の病気かわからず、脳外科を含むいろいろな科に受診しました
どの検査でも異常が認められませんでした
「気のせいではないか?」
「精神的なものではないか?」
と医師や家族に言われます
しかし、自分は実際に症状があるんです
現在、仕事も休んでいます
消化器外科、乳腺外科の経験をベースにした西洋医の私であったなら、、、、対応を断っていたと思います
今は漢方医の私、、、
漢方医学的に診察をしました
足の裏の痺れが出現したのは、、、
問診:責任あるプロジェクトの責任者になった頃からとのこと
望診、聞診、切診(脈診、腹診)
体の芯からエネルギーが不足している・・・・腎虚
患者さん:
精神科受診を考えるほど、精神的に病んでいる気はしないんです
西洋医学的にわからないなら、東洋医学的ならどうだろう?と思ってきました
漢方薬は時間がかかることは覚悟してきました
私からの説明・解説:
40代になると男性も体力やエネルギーは下り坂になります
そこに大きなプロジェクトの責任者になり、更に大きなエネルギーを消耗したと思います
現在、エネルギー消耗のサインが出ています
まずは、エネルギーを補充しましょう
補腎剤(腎虚を改善する、エネルギーを補充する漢方薬)を2週間分処方しました
足の裏の痺れが取れない(休職)②に続きます
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